貴ノ富士の暴力問題で顕在化…千賀ノ浦部屋は“分裂状態”

公開日: 更新日:

 部屋崩壊の危機だ。

 再三の暴力問題に揺れる千賀ノ浦部屋。付け人を殴った貴ノ富士(22)に厳しい処分が下るのは避けられず、このまま引退もありそうだ。

 しかし、仮に暴行の加害者が廃業したとしても、千賀ノ浦部屋が抱える問題が解決されるわけではない。暴行事件が起きる前から、旧貴乃花部屋からやってきた力士(7人)と、もともと千賀ノ浦部屋にいた力士(7人)との間には、埋められない溝があった。

 千賀ノ浦勢の関取は隆の勝ひとりに対し、旧貴乃花勢の関取は貴景勝(23)、貴源治、貴ノ富士の3人。「外様」にアゴで使われることが多ければ当然、千賀ノ浦勢は面白くない。

 ある親方は「貴乃花勢も意地になっている」と、こう続ける。

「その筆頭が貴景勝です。いまや親方の言うことにはほとんど耳を貸さないとか。その最たる例が先場所です。休場したら大関から陥落するため、貴景勝は右ヒザのケガを抱えながらも『出たい』と主張。親方は『無理せず、9月場所の大関特例をクリアして復帰すればいい』と、真っ向対立。親方の助言を受け入れるまで半日もかかった。今の貴景勝は『自分のことは全部自分で決める』とばかりに、親方の助言も右から左。とはいえ、貴景勝は23歳とまだ若い。いくら千賀ノ浦親方の最高位が小結でも、教わることは多いはず。このまま意地を張り続けるようなら、貴景勝の今後の相撲人生にも影響しかねない」

 今後もひと騒動ありそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較