原監督VS球団 “最有力”阿部引退で混沌とする次期監督問題

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■後継指名

 涙はなく、終始、穏やかな表情だった。

 巨人阿部慎之助(40)が25日、都内のホテルで会見を行い、正式に現役引退を表明。「突然だったのでみなさんをびっくりさせて申し訳ないなと。(22日に原)監督と話す機会があり、思っていることがお互い一致した。そこで決まりました。監督の意向をお聞きして、自分も同じことを思いましたし、すごく僕の将来のことを、僕が思っている以上に考えてくださっていた」と経緯を説明した。

 今年復帰した原辰徳監督(61)については「原さんがいなかったら、ここまでなれてなかった。ルーキーの時に、何も知らない僕を開幕スタメンで使ってくれましたし。だからこそ、今後何らかの形でジャイアンツに恩返しできれば」と感謝。指導者への意欲を口にした。

 巨人の正捕手として入団1年目の2001年から活躍。12年には104打点、打率.340で2冠、MVPも獲得した。17年には巨人の生え抜きとしては史上5人目となる2000安打、今年6月には通算400本塁打を達成。今季は主に代打として勝負強い打撃を発揮し、5年ぶりのリーグ優勝に貢献した。「球団史上最強捕手」としてユニホームを脱ぐ。

 この1年は、開幕前から原監督に「監督目線」で試合を見るように言われていたという。阿部は今後の展望については「もっと大事なゲームが控えているので今は考えないようにしている」と言及を避けたものの、今回の電撃引退劇も、来季から自身の「後継者」として英才教育を始めたい原監督と「思っていることが一致した」からこそ決断できた。だからだろう、マスコミはこぞって「次期監督最有力候補」ともてはやす。「全権」を握る原監督が後継者とするなら、そうなって当然ではある。

 さるチーム関係者がこう言う。

「3度目の就任となった原監督の3年契約はあと2年。ただし、巨人に5年ぶりの栄冠をもたらした今回のリーグ優勝で役目を果たしたこともあり、今回は長くしがみつく気はないようです。もし来季V逸するようなら、契約を1年残した状態で責任を取り、阿部に禅譲してもいいという考えもあるようです」

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