野球賭博から復活…巨人・高木京介が語る「恩人」阿部慎之助への思い

公開日: 更新日:

 巨人高木京介(30)が27日、本拠地最終戦で引退セレモニーが行われた阿部慎之助(40)に「本当に助けられました」と感謝の思いを明かした。

 野球賭博に関与し、2016年に契約を解除された。1年間の失格処分から復帰して2年目。苦しかった救援陣を支えた一人がこの高木である。復帰1年目の昨季は3試合だった登板数は今季、チーム3位の54試合。3勝1敗、防御率3.83で、6月12日の西武戦では3イニングを全て3者凡退に封じるなどフル回転し、5年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 12年の入団1年目は34試合に登板し、2勝0敗、防御率0.57。正捕手には全盛期の阿部が君臨していた。

「入った時から阿部さんに受けてもらいました。あの時はなぜあの球種だったのか、あのコースだったのかなど、特に配球面をアドバイスしてもらいました。プロってこんなに考えることがあるんだと勉強になりました」

 2年目は46試合、3年目は26試合に登板。無敗記録を更新していた。

「この頃、阿部さんに『おまえが中継ぎ陣を引っ張っていけ』と言ってもらって、それを励みに投げていました。ある時、満塁でリリーフした試合で、いきなり初球を打たれたんです。すると、試合後にロッカー室で阿部さんに呼ばれて、めちゃくちゃ怒られました。たとえ前のピッチャーが出した走者だとしても、中継ぎ投手が初球を簡単に打たれたら試合が壊れてしまう。やっぱり四球が怖いので、ストライクから入りたいな、とかあったんですけど、その後は考え方を変えました。満塁だろうと初球から簡単にストライクを取りにいくことはなくなりました。これはずっと肝に銘じています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘