著者のコラム一覧
いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

汽車か戦車か W杯フィナーレを飾るラグビーソングの競演

公開日: 更新日:

   ☆ ☆ ☆

 対するイングランドはお馴染みの「スイングロー・スイートチャリオット(Swing Low, Sweet Chariot)」である。

 80年代後半からスタジアムで歌われるようになった。それにしても米国の黒人霊歌が、なぜイングランドのラグビーソングになったのか?

 諸説あるが、結論は出ていない。テネシー州のフィスク大学が資金集めのために結成した合唱隊「Fisk Jubilee Singers」のレパートリーで、彼らは米国各地や欧州にも遠征していた。

 オリジナルは、まだ奴隷制度が残る南北戦争後に生まれた曲で、労働の苦しみから「早く天国に召し上げてください」と神に懇願する内容だ。死の直前に天から「チャリオット(戦闘用馬車)で迎えに来てほしい」という歌詞になっている。

 ベースには、旧約聖書の預言者エリヤの逸話が使われている。

 信心深いエリヤは長く邪教と戦ったが、最後は神がつかわした「炎の戦車(チャリオット・オブ・ファイア)」に乗り、ヨルダン川東方から天使と天に昇っていく。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」