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いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

汽車か戦車か W杯フィナーレを飾るラグビーソングの競演

公開日: 更新日:

 1カ月以上にわたったラグビーW杯も11月2日午後6時キックオフの決勝戦をもってフィナーレを迎える。ファイナルに進んだのはイングランドと南アフリカ。当コラムのラストは、両国の「応援歌」で締めたいと思う。

 南アの客席を沸かすのは「ショショローザ」。

 南ア初の黒人大統領ネルソン・マンデラの自伝的映画「インビクタス」の挿入歌としても知られる。もともと公用語であるンデベレ語、ズールー語で作られた歌で、他の言語や歌詞がアドリブ的に入ることもある。

 ジンバブエ南部と南ア北東部にまたがるンデベレ族の居住地から、男たちが汽車に乗って南アの金鉱山やダイヤモンド鉱山に出稼ぎに行く――という労働歌である。

 「進め進め 山々を抜け 南アの汽車に乗って 急げ急げ 山々を抜け 南アの汽車に乗って」

 コール&レスポンススタイルの明るい曲で汽車の蒸気、車輪の音、鉱山を掘るツルハシの響きが聞こえてきそうだ。マンデラ氏も、収監先で強制労働時に歌ったという。

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