“楽天の頭脳”2人がソフトB移籍 情報はどれだけ筒抜けに?

公開日: 更新日:

「確かに異例かもしれないが、そういうことがあってもいいのかな」

 こう話したのは前楽天監督の平石洋介氏(39)。11日、ソフトバンク一軍打撃兼野手総合コーチの就任会見に臨んだ。

 異例というのは、監督経験者が退任翌年に他球団でコーチを務めること。今季まで楽天に在籍していた森山良二投手コーチ(56)も平石氏と共にソフトバンクへ移籍する。平石コーチは野手陣の強化、森山コーチには若手投手の育成が託された。楽天にとっては「頭脳」2人が同一リーグへ流出したことになる。

 ソフトバンクでは10年前にも同じようなことがあった。2009年限りでオリックスの監督を解任された大石大二郎氏をヘッドコーチに招聘。7年ぶりのリーグ優勝を果たした。

 プロ野球界内における指導者の移籍は珍しくない。古巣のデータは筒抜けになるのか。常勝球団の元コーチは有効的な一面を明かす。

「一軍半の選手やレギュラーを取って1年未満の経験が少ない選手にとっては、相手のクセや傾向といったデータが参考になり、急成長のきっかけになることがある。自分の場合、『現役時代は初球に甘い球が来ても振らないのに、2球目は必ず振る』というクセがあったらしく、それを引退後に当時のライバル球団のスコアラーに言われた。そういうクセは所属球団のコーチが気付かないこともあるので、プラスに働く場合もありますね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?