相次ぐ女子プロのツアー引退…それでも老後ウハウハなワケ

公開日: 更新日:

 ツアーで活躍する女子プロは、所属や用具契約の他に、ウエアやCM出演などで多額の収入を得られる。成績によって大会ごとにボーナスを出す所属企業や用具メーカーもある。古閑のように、人気も実績もある女子プロなら、賞金以外の「副収入」だけでもツアーの転戦費用や生活費は賄えるのだ。

■サラリーマンの生涯収入を楽々クリア

 ならば、今回ツアーからの引退を発表した3人はどうか。勝ち頭の佐伯は07年にプロに転向し、古閑と同等の約5億6934万円を獲得。実家は広島の有名な資産家であり、銀行にはうなるほどのカネが眠っているはずだ。一ノ瀬は約2億6883万円、大江も約2億5972万円もの大金を女子ツアーで稼いできた。

 上場企業のサラリーマンの平均生涯給料は、勤続38年で2億円という試算もある。5億円以上も稼いだ佐伯はもちろん、一ノ瀬、大江にしても短期間にサラリーマンの生涯収入を楽々とクリアしている。

 ちなみに、生涯獲得賞金が10億円以上の選手は別表の5人。17年5月に引退会見を行った宮里藍(34)は、国内(98試合)賞金は約4億1807万円だが、米ツアーと通算すれば13億円以上を得ている。

 今季、全英女子を制して一躍人気者になった渋野日向子(21)は、全英賞金(約7200万円)以外に、国内賞金が約1億1991万円。女子プロはやっぱりおいしい商売だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ゴルフのアクセスランキング

  1. 1

    渋野日向子はゴルフが“年々ヘタに…”がデータでハッキリ! エビアン選手権は予選落ち危機

  2. 2

    米女子ツアーで「次に勝つ日本選手」をプロが占う…連続トップ10入り17試合でストップもすでに今季3勝

  3. 3

    練習熱心なアマチュアゴルファーのみなさん、しっかり素振りをやっていますか?

  4. 4

    コース内にクマ出没で初日も中止…ホステスプロ勝みなみはそれでも「初代女王」狙えるか

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    北海道へは大洗からフェリーの長旅がストレスフリー…サウナや露天風を堪能、ドラマ鑑賞三昧

  2. 7

    女子プロ下半身醜聞“3股不倫”男性キャディーは「廃業」へ…9年の出禁処分が与える致命的ダメージ

  3. 8

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    エビアン選手権 グレース・キムの“無の境地”が呼んだ奇跡の逆転優勝…日本勢の若手も見せ場を作ってほしい

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界