ビーチW杯初戦 日本“残り0.5秒”から劇的勝利も次戦に課題

公開日: 更新日:

「ワールドカップには魔物が住んでいる。どこの国が相手でも楽に戦えるわけがない。パラグアイ戦もそう。簡単に勝てると思ったら大間違い」 

 指揮官が、大会前から予言してきたコトがピタッと当たってしまった。

 ワールドカップ・パラグアイ大会の初戦(11月21日午後9時キックオフ)は、試合終了0.5秒前まで想定外のドロー決着の様相を呈していた。

 攻撃系の奥山正憲、茂怜羅オズ、赤熊卓弥らの活躍によってラモス瑠偉率いる日本代表は、序盤から試合を優位に進めていった。第3ピリオドの27分のことだった。

 自陣ゴールライン付近で相手選手のタックルで倒され、ムクッと起き上がった時、大黒柱オズの頭の中には「思いっ切りゴールを狙おう」という意欲が、沸々と沸き上がってきたという。

「このシュートの前のFKは(ゴールの上を)超えて行ってしまった。次は(ゴールの)枠を捉えようと(前よりも)低いボールを蹴りました」

 短い助走から右足を鋭く降り抜くとボールはうなりをあげながら飛んでいき、ピッチ真ん中を超えた辺りからホップするような軌道を描き、ゴール右上隅ギリギリのエリアに吸い込まれていった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも