著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

19年のプロ生活に終止符…闘莉王の最も思い出深い出来事は

公開日: 更新日:

 
8強入りのかかった場面で最終キッカーに指名されたのは、指揮官が強靭な精神力を認めた証拠。そのメンタリティーが本田圭佑(フィテッセMF)や長友佑都(ガラタサライDF)ら後輩に引き継がれ、日本は18年ロシアW杯で再び16強に達した。

 だが、8強の壁を超えようと思うなら、闘莉王を超えるタフな人間が何人も出てこないといけない。そう痛感しているからこそ、彼自身から若い世代を叱咤する発言が飛び出したのだろう。

「僕みたいに気持ちを伝えられる選手は絶対に消えてほしくない。代表もW杯8強の壁を超えるには、短期間でみんなが一体感を出し、お互いを信頼し合い、チームとして戦うことが大事。そのためにもベテランの力が必要だし、背中で見せていく人間に期待したい。『日本人魂』を表に出して戦ってほしいです」

 思いを託された長友や川島永嗣(ストラスブールGK)ら現代表組は偉大なDFの言葉をどう受け止めただろうか? 彼の長年の献身に報いるためにも、森保一監督と選手には「強い日本代表」を作り上げてほしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾