嫌われる横綱白鵬 金星献上“遠藤コール”止まず改めて露呈

公開日: 更新日:

 拍手、歓声、そして、遠藤コールが鳴りやまなかった。

 前頭筆頭の遠藤(29)が横綱白鵬(34)を撃破。初日の鶴竜との一番に続き、2日連続の金星を挙げた。

 立ち合いで白鵬の左張り手をいなして左まわしをとると、2度の強引な投げに足をかけて踏ん張った。3度目の投げにきたところを見事に切り返し、白鵬をあおむけにひっくり返した。八角理事長が「なかなか(白鵬の)こういう負け方は見ないね」と驚く完勝。鶴竜と阿炎の結びの一番を迎えても、場内のざわめきは収まらなかった。

 先場所の白鵬戦ではこの日と同じく待ったのあとの立ち合いで、左の突きから右のエルボーを食らい、さらには立て続けの張り手で鼻から流血。血まみれにされた揚げ句に、はたき落とされた。

「例によって物議を醸した一番だったが、白鵬がまったく懲りていないことは、今場所前の横審(横綱審議委員会)による稽古総見でエルボーを繰り出したことでも明らかだ。白鵬のプロレスまがいの取り口には、協会にもファンからの抗議の電話、投書が山のように届いている。それにしても驚いたのは場内の遠藤コール。東京の本場所は、いわゆる応援のマナーをわきまえた品のある好角家が多いのですが……。遠藤人気もさることながら、あおむけに倒されて背中にべっとりと砂をつけた白鵬に『ざまあみろ』という気持ちもあったのでしょう」(ある親方)

 つくづく嫌われたものだが、もちろん自業自得である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝