著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

アンダーシャツに拡声器…サイン盗みはメジャー史の一部だ

公開日: 更新日:

 インディアンスは1959年から60年にかけてセンターのスコアボードの中にスパイ要員を忍ばせ、解読したサインをその職員がブザーを鳴らした回数で伝えるという方法をとっていた。1回鳴ると速球、2回鳴るとカーブ、3回鳴るとチェンジアップだった。ブザーは打者が聞き取れるくらいの音量だった。

 女スパイを使う球団もあった。ジャイアンツが、まだニューヨークのチームだったころ、マグロー監督は球場に隣接したビルの最上階に、やさしい声をした小柄な女性を置き、そこから望遠鏡で捕手のサインを読み取らせ、日よけを開閉した回数で打者に球種を知らせていた。

 マーリンズ、パドレスなどで監督を務めたジャック・マキーオンは、3Aの監督時代にピッチャーのアンダーシャツに極小スピーカーを忍ばせ、相手の監督や三塁コーチが一塁走者に送ったサインを読み取って「盗塁のサインが出た。牽制球で刺せ」「エンドランでくる。インサイドに投げろ」と声で指示していた。音量は投手にしか聞こえない程度に調整してあった。ある時、マイクの調子がおかしいので、テストのつもりでタクシー会社の配車係のまねをして「車両番号99番、ダベンポートホテルにご婦人を迎えに行ってください」と言ったところ、ピッチャーがマウンドを降りてそのホテルに行きかけたので大いに慌てたという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体