パワーは柳田級も ソフトB砂川リチャードはメンタルが課題

将来の中軸候補（Ｃ）日刊ゲンダイ

　昨季頭角を現した周東が技の１号なら、こちらは力の２号である。

　ソフトバンクの育成選手、砂川リチャード（２０）が連日、バットで快音を響かせている。２３日のオリックスとのオープン戦では「８番・三塁」で出場し、特大の一発。すでに紅白戦と練習試合でもホームランをかっ飛ばしており、３戦３発とパワーを見せつけた。

　米兵の父と日本人の母を持つ高卒３年目のリチャードは１８９センチ、１１２キロの屈強な体躯が自慢。今キャンプ初日から初めて一軍に抜擢された。立花打撃コーチも「細かい技術はまだまだだけど」と前置きしつつ、「パワーだけなら柳田にも匹敵する」と太鼓判を押している。

　パワーヒッターに目がない王球団会長も砂川にゾッコン。キャンプ中は自ら打撃指導をすることもあり、「体全体を使いすぎて、無駄な動きが多かった。力んでいたから、そこを指摘した」と話していた。

　昨季、代走の切り札として活躍した周東も育成出身。砂川もそれに続くことができるのか。

　ある球団ＯＢは「メンタルが改善されているかどうか」と、こう話す。