小倉清一郎
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小倉清一郎元横浜高校野球部部長

1944年(昭19)6月16日、神奈川県横浜市生まれの71歳。横浜―東農大を経て三菱自動車川崎―河合楽器で捕手として活躍。現役引退後、東海大一(現東海大翔洋)―横浜―横浜商―横浜で監督、部長を歴任。松坂、成瀬、涌井、筒香ら多くのプロ野球選手を育てた。98年の春夏連覇を含め、3度の甲子園優勝。渡辺前監督を支える名伯楽として主に技術面を指導した。対戦校の投手陣や打線の戦術分析に定評があり、名参謀と呼ばれた。14年夏限りで横浜のコーチを退任。現在は山梨学院や熊本・城北など、全国の各校で臨時コーチを務める。

「これが夏じゃなくて良かった」と何人切り替えられるかだ

公開日: 更新日:

 この決断は仕方ないと受け止めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、19日に開幕予定だったセンバツが史上初の中止となったことだ。

 私は出場を決めていた山梨学院の臨時コーチを務めている。4日に、一度は無観客で行うとの発表があったが、ラグビー柔道テニスといった他の競技の全国高校選抜大会は軒並み中止になっている。感染も拡大しているため、覚悟はしていた。

 中止が決まるまでの1週間、「関西への滞在期間を短くする」「移動のバスは高野連が手配する」「宿舎を1人部屋にする」や、山梨学院の場合は「宿舎は全員同じフロア」など、あらゆる感染防止策が練られていた。選手のために、それこそ寝ないで動いてくれた日本高野連、主催者、関係者の方に敬意を表したい。

 山梨学院は先月28日から休校になっているが、中止が決定するまで練習は継続して行ってきた。野球部の子供たちは無念だろう。彼らの胸の痛みは察するに余りある。同校は4季連続出場とはいえ、本来なら初めて聖地の土を踏むはずだった選手も多い。常連、初出場を問わず、選手たちは大きなショックを受けているだろう。普通の高校球児は、在学中に1度か2度のチャンスしかない。本当はプレーさせてあげたかった。各校の指導者は「心のケアに努めたい」と口々に言った。しかし、一体何をすればいいのか――。

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