田嶋幸三JFA会長 新型コロナ感染経緯とその後の差別と偏見

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 JFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長(62)が、新型コロナウイルスに感染したことを明かしたのは3月17日のことだった。日本で初めて<氏名が特定された>感染者でもある。入院してからは1日10時間以上点滴につながれた。PCR検査の陰性反応が2度出たことで4月2日に退院することができたが、入院当初に「治療の効果がない場合、最後は田嶋さん自身の免疫力で対処するしかありません」と医師に宣告され、驚愕したという。そんな田嶋会長が新型コロナに感染した経緯、感染後の偏見や差別などサッカージャーナリストの六川亨氏にビデオ会議システムを通して語った――。

■「でも、それはしょうがない」

 退院した田嶋会長は現在、自宅とは「別のところで自主隔離」の生活を送っているという。自宅には夫人で日本代表のチームドクターでもある土肥美智子氏と86歳の義母が同居しており、「抗体ができても陽性になる可能性もあります。万が一を考えて退院後の4週間は、隔離という形をとりました」と細心の注意を払っている。

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