東京五輪関係者が気をもむ「延期とカネ」の結末と国民感情

公開日: 更新日:

「それは今、想像したくないですね」

 ある五輪関係者がこう言ったのは、1年延期された東京五輪の「結末」だ。

 IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が、ドイツ紙「ウェルト」(電子版)のインタビューで、開催延期に伴う追加費用の負担を想定していることを示唆した。それを受けて大会組織委員会は13日、「IOC、東京都、国、関係者と(負担の)協議を進めていきたい」とのコメントを出した。

 これまで報じられている通り、五輪開催が1年延期になったことで、競技場や選手村など、五輪関連施設の維持、管理、修理のほか、組織委員会職員の人件費、選手強化費も1年余分にかかる。その追加経費は3000億円とも5000億円とも、中には1兆円でも足りないという声もある。

 新型コロナウイルスの感染拡大で国内経済は疲弊し、国は当分の間、感染防止と補償に追われる。そんな中でも麻生財務相は2日、延期に必要な予算の確保に関し、「きちんと対応しなければならないことは確かだ。全力を挙げる」と語った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景