西武・山川&森「1打点1万円寄付」効果で我が身を守る?

公開日: 更新日:

 17日、西武山川穂高(28)と森友哉(24)が社会貢献活動のため、1打点につき1万円を寄付することを発表した。

 当初は、山川が本塁打1本につき1万円、森は1打点で2500円の寄付を考えていたが、新型コロナ禍の影響で野球が出来る喜びを改めて噛みしめ、寄付を高額にしたという。

 野球選手の社会貢献活動は珍しくないものの、特に山川の打点へのモチベーションが高まることは他球団にとっても恐怖だ。

 山川は昨季、43本塁打120打点。本塁打王のタイトルを獲得した。その一方で打率.256、得点圏打率も.261と決して高くはない。13併殺もリーグ8位タイだった。打点をさらに稼ぐためには、チャンスでの意識も変わるはずだ。2017、18年はいずれも3割近く打ち、得点圏打率もそれぞれ.353、.310だった。長打に加え、当時の勝負強さが戻れば鬼に金棒。寄付を本塁打数から打点に変えたのは、それだけ多くの社会貢献ができることもさることながら、打点に対する欲のあらわれとも言えるだろう。

 今季は新型コロナの影響で、試合数が143試合から120試合に減り、19日の開幕後も当分は無観客試合となる。各球団の収入は大幅に減少するだけに、査定は例年以上にシビアになるのは必至。「昨年と同程度の成績なら、ダウンは免れない」ともっぱらだ。

 タイトル獲得など目覚ましい活躍をすれば、年俸ダウンは食い止められる。山川や森はそこまで考えているかはわからないが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情