著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

コロナ禍で明暗分かれたMLB レ軍は1780億円新球場が水の泡

公開日: 更新日:

 今シーズン、メジャーリーグではコロナ禍で、チームによって損得が分かれた。

 もっとも得したのはアストロズだ。ア軍は今年1月に球団ぐるみのサイン盗みが発覚し「社会の敵」となった。3月下旬に開幕していれば遠征先で痛烈なヤジにさらされたはずだ。しかし、コロナ禍で開幕が4カ月延びたおかげで、サイン盗みは最大の関心事ではなくなり、しかも7月下旬に始まった公式戦は無観客。敵地でも通常の精神状態でプレーできた。その結果、ア軍は昨季21勝のバーランダーがヒジの故障で全休、同20勝のコールもチームを去ったにもかかわらずプレーオフ進出を果たした。

 カブスもコロナ禍が吉と出たチームだ。最大のライバルであるカージナルスはクラスター発生で約15日間試合ができなくなり、再開後はダブルヘッダーが複数組まれてチームが疲弊。さらに同地区のブルワーズもコロナ禍による開幕延期のあおりで、主砲イエリッチがひどいスランプに陥りチームの得点力が低下。カブスで今季好調なのはダルビッシュだけで、主力は軒並み不調だったにもかかわらず、楽々地区優勝することができた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった