正代は2横綱と相性最悪…それでも“綱とりの壁”がない根拠

公開日: 更新日:

 大関に昇進した正代(28)。故郷熊本への帰省から戻り、12日には都内の部屋で稽古を再開。今後は横綱候補の一角として期待がかかるとはいえ、白鵬(35)、鶴竜(35)との相性の悪さを懸念する声があるのも事実だ。

■対戦成績は散々だが…

 白鵬には不戦勝の1勝を含む3勝9敗、鶴竜には13戦全敗と、確かに目を覆いたくなるような対戦成績だ。横綱昇進は2場所連続優勝、あるいはそれに準ずる成績が条件。正代に立ちはだかる高い壁と言ってもいいだろう。

 しかし、親方のひとりは「正代が横綱2人にコテンパンにされてるのは事実だけど」と、こう続ける。

「今後、本場所で当たることが何回あるかということですよ。白鵬と鶴竜は休場が増え、今年は千秋楽まで土俵を全うしたのはともに1回だけ。序盤で黒星を重ね、そのままフェードアウトというケースが増えている。正代は大関に昇進したため、横綱とはたいてい12日目まで当たらない。つまり、両横綱は正代と対戦する以前に休場している可能性が高い。壁は壁でも、あってなきがごとし、ではないか」

 もっか大関は3人いるが、押し相撲一本の貴景勝は組むともろく、朝乃山は9月場所で初日から3連敗を喫したようにメンタル面の不安が露呈し始めた。正代は常に淡々とマイペース。それでいて、9月場所前は誰もが予想だにしなかった優勝、大関昇進を果たしている。綱とりの期待は大きい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで