大相撲出稽古解禁でも痛しかゆし「一発で感染拡大」の恐怖

公開日: 更新日:

 力士が大手を振って出稽古に行けるのはいつの日になるのか。

 正代の優勝、大関昇進で幕を閉じた9月場所。去る5日から2週間限定で出稽古が解禁となったものの、稽古を再開したばかりの力士も多く、本格的な稼働には至っていない。

 かといって、このまま出稽古をしないわけにもいかない。関取が少ない部屋はもちろん、複数いる部屋でも毎日同じ相手との稽古ばかりでは限界がある。出稽古をしたいのはやまやまだが、しかし、ホイホイと出掛けていくわけにはいかない事情がある。

 9月場所直前に玉ノ井部屋でクラスターが発生し、19人が感染。全員休場となった。ただでさえ相撲は濃厚接触を伴う競技。出稽古が解禁されたからといって、感染を恐れて出足が鈍いということもある。今年5月には新型コロナに感染した高田川部屋の三段目、勝武士が28歳の若さで逝去。糖尿病など基礎疾患を抱えがちな力士にとっては忘れられない一件だ。

■相撲教習所での合同稽古検討も

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし