偶然か学歴コンプレックスか?高卒コーチを重視した王貞治

公開日: 更新日:

 王氏は1995年から2008年まで、ダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)の指揮を執った。監督1年目の時、前年から留任したコーチは別として、村田兆治氏(元ロッテオリオンズ・福山電波工業高)など、自ら招聘したコーチ陣はすべて高卒だった。

 その翌年からも新しいコーチを外部から採ったが、いずれも高卒のみ。再びコーチに就いた高柳秀樹氏(元南海ホークス・国士館大)の例を除くと、王氏が監督として大卒コーチを迎え入れたのは、2003年の新井宏昌氏(元南海、近鉄バファローズ・法政大)が初めてだ。

 1984年から5年間の巨人監督時代も、毎年のように新コーチが採用されたが、大卒コーチは2人だけだ。

「偶然」「学歴コンプレックス」……。プロ野球史に残る数々の不滅の記録を樹立した「世界の王」が、高卒のコーチを重視した理由は謎だ。

▽富岡二郎 スポーツジャーナリスト。1949年生まれ。東京都出身。雑誌記者を経て新聞社でスポーツ、特にプロ野球を担当。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?