最下位オリ補強ぬかりなし ソフトバンク長谷川獲りの勝算
「このオフはポイントを絞って補強をするようです」(在阪の球界OB)
2年連続最下位に終わったオリックスは、昨年6月に福良GMが就任して以降、ドラフト上位で高校生を指名している。今年はアマ球界ナンバーワン野手の佐藤(近大)を1位指名したが、クジを外すと迷わず、高校屈指の剛腕といわれる山下(福岡大大濠)を1位で指名。育成選手も巨人、ソフトバンクに次ぐ6人を指名し、若手を育てる路線にかじを切っている。
以前のオリックスは豊富な資金力をバックに、FAなどで選手をやみくもに補強してきた。その結果、若手台頭の機会をそぐ形になり、チームは硬直化。1996年以降、優勝から遠ざかる一因になっている。
中嶋新監督は今季、監督代行就任後は若手を積極起用しながら、29勝35敗3分けと一定の成績を残した。来季は、前広島二軍監督の水本ヘッドらを招聘。育成力にたけた球団の血を取り入れる。
■常勝軍団の血を注入
補強もぬかりないようだ。前出のOBが言う。