鶴竜の日本国籍取得で近づく見納め…夢は井筒部屋の再興

公開日: 更新日:

 これで今後の不安はなくなった。横綱鶴竜(35)が10日付の官報で、日本国籍取得を告示された。

 鶴竜は白鵬と共に、11月場所直後に横審から「注意」の決議を受けた。余裕の休場を繰り返している白鵬とは異なり、鶴竜は「腰椎すべり症」というバクダンを抱えており、本音を言えば1月場所も休みたかったはず。帰化がまだならば、それこそ悲壮な覚悟で本場所に臨んだだろう。

 それが日本国籍を取得した現在、いつ引退しても親方になれる。腰に力が入らないすべり症では、無理をすれば親方人生に影響するケガを負いかねない。1月場所途中で引退発表となっても、なんらおかしくない。

 鶴竜の夢は自身が入門した井筒部屋の再興。そのためには、将来的に「井筒」の株を取得しなければならない。

「井筒部屋は明治時代から続く伝統ある部屋。再興は協会にとってもありがたいはず。ただ、現在は時津風部屋の部屋付きをしている元関脇の豊ノ島が井筒親方を名乗っている。横綱は引退後、5年間は現役時代の四股名で親方になれるので、当面は『鶴竜親方』として所属する陸奥部屋の部屋付き。井筒親方が別の株を取得するのを待って、独立という形になるだろう。今は振分の名跡が空いているが、これは高砂一門の伝統ある名跡。一門外には流出させないはずなので、他の親方が定年退職するのを待つと思われる」(ある親方)

 横綱鶴竜は来年1月場所で見納めか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」