山田隆道
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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

“新しい阪神”へ…大山、近本、藤浪の同級生トリオに期待

公開日: 更新日:

 そう考えると、今年の阪神はこれまでとちがうフェーズに入ろうとしているように見える。新選手会長の近本、新主将の大山、復活間近(?)の藤浪。この若々しい生え抜き同級生トリオを中心として、腰を据えて新しいタイガースを構築しようとしているのではないか。3人のタイプや役割がそれぞれ異なっているところもいい。それに加えてファームには2年目の和製大砲候補・井上広大がおり、ドラフトでも大学ナンバーワン野手・佐藤輝明(近大)を獲得した。

 こう見ると野手に偏っているようにも思われるが、そもそも阪神の一番の(長年の)課題は攻撃力であり、それも生え抜きの大打者育成こそが悲願だったのだから、これも納得感がある。バランスを重視して、当たり障りのない無難な選手ばかりを大量生産しては、うまくいかなかった時期が長かったからだ。

 しかも、投手に関してはFAエースの西勇輝がまだまだ元気で、さらに藤浪以外にも秋山拓巳青柳晃洋、岩貞祐太、岩崎優、スアレスら、そもそも先発・リリーフともにリーグ屈指の強力な布陣がそろっている。ピッチャーズパークと呼ばれる甲子園を本拠地にしているからか、大エースはおらずとも、全体の安定感は伝統芸の域だ。

 2021年が幕を開けた。なんだか今年は本当の意味で新しいタイガースが生まれるような予感がして、久々に興奮している。1番・近本、4番・大山、エース・藤浪。こんなトリオは最高だ。

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