プロ野球は今オフが正念場 球団の懐事情が選手を苦しめる

公開日: 更新日:

 今週中にも関東の1都3県で緊急事態宣言が発令されるなど、コロナが再拡大。加えて、政府が全世界からの外国人の新規入国を1月末まで停止したことで、外国人選手の合流が大幅にズレ込む恐れもある。

 球界OBが言う。

「昨オフの契約更改では、コロナ不況もどこ吹く風で、FA権を取得した選手や、活躍した選手には大盤振る舞いだった。しかし、それはあくまで昨年までの内部留保や親会社の援助があったからこそ。球団にカネが入らない状況が続けば当然、選手にしわ寄せがくる。すでに楽天は今季の試合数が削減された場合、選手と契約内容について話し合いの場が設けられるというし、ソフトバンクも年俸額を抑えて出来高の割合を大きくしている」

 今季もコロナの状況次第では、開幕から満員の観客を入れて試合を開催できる保証はない。

「今年も減収となれば、今オフは昨年以上の人員整理などの大ナタを振るわざるを得ないでしょう。試合数が増えればその分、オフは短くなるが、オフのファン向けのイベントなど、グラウンド外の仕事も増えていくのではないか」(前出のOB)

 笑っていられるのは、長期の複数年契約を結んでいるような一部の高給取りだけ。多くの選手はますます、コロナによる損失の尻拭いに苦しめられそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  1. 6

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  2. 7

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  4. 9

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?