大栄翔がストレート給金 躍進支える“ネズミ”退治と経験値

公開日: 更新日:

 苦戦しながらもストレート給金を手にした。

 速射砲のような突っ張りを武器に、初日から3大関を破り、関脇、小結も蹴散らした前頭筆頭の大栄翔(27)。17日は輝の攻めに泡を食ったのか、土俵際まで押し詰められた。それでも上体をのけ反らしながら残し、突っ張る輝の腕をたぐると、とったりで勝負を決めた。

 これで勝ちっぱなしの8連勝。他に無敗力士はおらず、優勝戦線の先頭に立っている。

 それにしても驚きの強さである。先場所も幕内上位で10勝5敗と健闘したが、上から落ちてくる力士もおらず、三役昇進はかなわなかった。以前から定評があった突き押しは、その先場所よりもさらに威力を増したようにも見える。

 角界OBが言う。

「昨年、右ヒジを手術したのが大きい。大栄翔は右ヒジ痛を抱えており、本人も『力が入らなかった』と後に振り返った9月場所は5勝10敗。そこで思い切って右ヒジの遊離軟骨除去、いわゆるネズミ除去の手術をした。先場所は手術後初めての本場所だったものの、いざ相撲を取って不安も解消されたのでしょう。突っ張りの威力を維持したまま回転が速くなったのは、それこそ稽古に集中できたからではないか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー