元WBO世界王座・山中竜也さん おにぎり界の王者を目指す

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■苦労人の世界チャンプ

 長谷川さんは、神戸・真正ジムに所属し、WBC世界バンタム級・フェザー級・スーパーバンタム級の3階級を制覇したレジェンドだ。大阪・堺市生まれの山中さんは長谷川さんに憧れ、中学卒業後に入門。背中を追って世界チャンプに上り詰めた。

 それにしてもなぜ、おにぎり?

「引退後は水回り関係の会社でアルバイトをしてたんです。引退の原因が試合中の頭蓋内出血によるライセンス失効でしたから、正直、かなり落ち込んでました。それで長谷川さんが元気づけようと、僕の顔がおにぎりに似てるからと『おにぎりマン』と自身のSNSにアップしてくれたんです。そうしたら、それを見た後援者のひとりで飲食店経営の方が、『応援するから、専門店をやってみないか』と」

 おにぎりには格別の思い出があった。

「ウチは4男2女の6人きょうだいで僕が長男。小学5年の時に両親が離婚して、オカンが女手一つで育ててくれたんです。裕福ではなかったですよ。高い食べ物はあまり食べなかったですね。ちっさい頃の思い出の味、それが塩むすびでした」

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