五輪観客用“オリ観アプリ”のデタラメ 血税73億円垂れ流し

公開日: 更新日:

 ポンコツ丸出しのCOCOAを巡り、「不具合というのは永久になくなりません」(平井IT相)と開き直るデジタルオンチ政権だ。オリ観アプリは二の舞いにならないか。それに、無観客開催となった場合の善後策も曖昧だ。菅首相は17日の衆院予算委員会で「五輪以外の場面での活用も視野に入れて開発を進めたい」と答弁したが、立憲民主党の尾辻かな子議員に「仕様書や契約書に書いていない」と突っ込まれていた。

 尾辻議員は、オリ観アプリについて外国人観客の14日間待機免除を前提とするもの、と指摘。ワクチン接種が義務付けられない点もあわせ、抜け道をつくる「神アプリ」だと皮肉たっぷり。尾辻議員に改めて聞いた。

「感染者の情報を管理する『HER-SYS(ハーシス)』でも入力ミスが報告され、持続化給付金の支給でも遅れが相次ぐなど、デジタルが絡む政策は失敗続きです。オリ観アプリに関しても、海外からダウンロードできるのか、スマホを持っていない人はどうするのかなど、運用方法を詰め切れていません。政権の五輪ありきの姿勢が、前のめり過ぎる開発に見て取れます」

 そのうち「スガノアプリ」とか呼ばれちゃうのか。血税のムダ遣いは、いい加減にしてほしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも