著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

<鹿島編>大赤字の常勝軍団が王者奪還なるか…FW上田がカギ

公開日: 更新日:

「今季は3~5月に計22試合あるのでスタートダッシュが非常に重要。昨季は前半戦の失点が多く、後半戦は減った。今季はシーズンを通して安定感ある戦いが必要になる。全選手がフル稼働できる状態を維持しないといけない」(ザーゴ監督)

 DF林尚輝(大体大)やMF須藤直輝(昌平高)らルーキーも戦力と期待される。昨季も高卒新人のMF荒木遼太郎、FW染野唯月らを積極起用しただけに、今季も若手にどんどんチャンスを与えるだろう。

■創立30年の節目

 キーマンは「近い将来日本代表入りする」とザーゴ監督に太鼓判を押されるFW上田綺世。「彼の能力は非常に高い。昨季もケガがなければエベラウドと同じくらい点を取れていた」と昨季10点の点取り屋は、更なる飛躍が求められている。

 コロナ禍で昨季は平均入場者数が前年比70%減の6141人。2020年度決算は大幅赤字に転落する見通しという。創立30年の節目でもあるため、今季はタイトルを手にし、業績改善につなげたいところ。ジーコTDのスピリットを全員が刻み付けて王者奪回を狙う。 =つづく

【連載】Jリーグコロナ禍2年目 悪戦苦闘の今

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