大谷翔平が新フォームで好感触も…意外な右腕に手を焼く

公開日: 更新日:

 エンゼルス・大谷翔平(26)が、投打とも順調だ。

 日本時間24日にはライブBPといわれる実戦形式のフリー打撃で5打席に立ち、本人によれば「5本ぐらいはいい当たりだった」。キャンプでは右足を上げ、軸足に体重を乗せる新フォームに取り組んでいる。下半身主導にして打球の速度を上げたり、飛距離を伸ばす狙いからだ。

 昨季は打率・190と極度の不振に陥っただけに「毎試合、申し訳ないな、という気持ちがあった。今年はその分を返したい」と、巻き返しを期す大谷の前に意外な投手が立ちはだかりそうだ。

 日本ハム時代の同僚で、レンジャーズに入団した有原航平(28)だ。レ軍は獲得に際し、広陵高時代からの有原の投球を分析したそうで、キャンプに合流してからは空振りを取るために高めの直球と、スプリットの精度向上に着手。ブルペンでの投球練習中に、直球の回転数を調整するなど、適応力の高さも見せている。長打狙いでアッパースイングの大谷には、高めの速球が武器になりそうだ。

大谷VS有原の直接対決あるか

 有原は先発陣の層が薄いレ軍で、ローテの2番手を務める見込みだ。今季はエンゼルスとの直接対決が9試合。そのうち、レ軍の本拠地グローブライフ・フィールドで6試合が組まれていることも、2人の直接対決での明暗を分けそうだ。

 昨季、開場したレ軍の本拠地は開閉式のドーム。従来の球場は空気が乾燥して打者天国とされていたが、屋根を閉めて湿度を一定に保つことで打球が飛びにくくなった。1試合当たりの本塁打数は2019年の1・062(30球場中11位)から、昨季は30球団最少の0・570まで激減した。旧球場では本塁打性だった当たりでも、新球場ではフェンス手前で失速するケースが目立った。

 昨季の大谷も同球場で、19打数4安打の打率・211、0本塁打と苦戦した。今季は日本人のルーキー右腕と敵地の特性に手を焼きそうだ。

 有原はキャンプ地アリゾナ州サプライズで、ライブBPに登板。1イニングを想定し、変化球を交えて23球を投げた。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?