素質一級品の英乃海拓也「翔猿の兄」止まりでは終われない

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31歳・木瀬部屋・前頭15枚目

 気鋭の弟に負けじと奮闘――していればいいのだが……。

 今場所、2018年3月場所以来となる幕内に返り咲いた英乃海。今となっては「翔猿の実兄」と言った方がわかりやすいかもしれない。

「知名度ではすっかり3歳下の弟に水をあけられたが……」と、某親方がこう続ける。

「だからといってライバル心などはなさそうなんだよな。翔猿に対しては本当にいいお兄ちゃん。向こうは追手風部屋だが、入門時から気にかけて電話やメールなどでアドバイスを送っていた。さすがに関取に昇進してからは遠慮するようになったらしいけど。翔猿が話題になっていた時も素直に喜んでいたし、『負けたくないだろ』と水を向けても『頑張ってほしいですね』と笑顔だった。あまり欲がないタイプかもしれない」

 さるタニマチ筋も「本心では弟と一緒の部屋でやりたかったみたい」と言う。

日大から木瀬部屋というのはある意味、定番のルート。でも、翔猿は追手風部屋を選んだ。英乃海は弟も木瀬部屋に来るものだと思い込んでいたらしいからね。でも、『アイツは追手風の方が合ってるかも』とも話していた。木瀬部屋は各自の自主性に任せた稽古が特徴。追手風部屋は反対にノルマがあるというか、やらされる稽古が多い。どっちが良い悪いではなく、そこは本人の取り組み方次第だからね」

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