著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

日韓戦代表デビュー 柏・MF江坂は持ち前の雑草魂で高みに

公開日: 更新日:

江坂 任(MF/柏・28歳)

 3月25日の韓国代表戦(横浜)で遠藤航(シュツットガルト)の3点目を左CKからアシストしたのが、この試合が代表デビュー戦となった28歳の遅咲きMF江坂任だった。

「周りの選手から『思い切ってやりたいプレーを出せ』と言われたので気持ちが楽になった」と安堵感をのぞかせたMFはJ2・群馬を振り出しに当時J1の大宮、柏とステップアップしてきた苦労人だ。

「今、下手でも努力すれば必ず報われる」と信じて代表まで上り詰めた。

 1992年生まれの江坂は兵庫県三田市育ち。幼稚園からサッカーを始め、小学校時代は2つ下の弟・巧(大阪社会人2部・ルート11)とともに地元のウッディSCに通った。

 そこで出会ったのが小川慶治朗(横浜FC)。

「慶治朗は走れてスピードある選手で僕は技術で勝負するタイプ。小6の時は一緒に兵庫県トレセンに入っていました」と江坂は述懐する。

 親友の2人は、中学から大きく異なる道を辿った。

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