東京五輪海外チケット返金問題 海の向こうからブーイング

公開日: 更新日:

     ◆

 ――なぜ手数料は返金されないのでしょうか。

「組織委は各国の公式販売事業者と契約を結んでいます。個人のお客さまが負担する手数料は、組織委に支払われるものではありません。この部分の返金については、各販売事業者が個人のお客さまとの契約に鑑み、決定するものです。組織委は判断には関与していません」

 ――この事態を組織委はどう捉えているのですか。

「(手数料の返金拒否について)組織委はその判断に関与していないため、コメントする立場にありません」

 ――販売事業者への返金は10月以降になるという報道があります。国内でチケット料の払い戻しを募った際は、受け付け終了から約1カ月ほどで返金が始まりました。海外販売事業者への返金はいつ頃を想定しているのですか。

「可能な限り早く、4月中にはキャンセルの受け付けができるよう準備を進めていき、返金の時期に関しても今後検討していきます」

     ◆

 大会組織委はあくまで、販売事業者と客の問題、というスタンス。返金の日程のメドすら立っていないのだ。

 海外に「お・も・て・な・し」をアピールして始動した東京五輪は、いまや見る影もない。

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