巨人ドーム無観客の他に3つの痛恨 「根幹揺らぐ」とOB嘆く

公開日: 更新日:

 コロナ対策に数十億円の費用をかけてきた巨人にとっては、まさに痛恨だ。

 4都府県を対象に緊急事態宣言が発令されたことを受け、巨人はすでに30日~5月9日に東京ドームで開催する公式戦4試合を無観客で開催し、2試合を延期すると発表している。神宮球場で行われる27日のヤクルト戦から無観客となるが、グラウンドにも暗雲が立ち込めている。

■先発投手を続けて3人抹消

 まずは先発投手陣である。24日にエンジェル・サンチェス(31)が右肩痛で登録を抹消されると、翌25日には戸郷翔征(21)も二軍落ち。前日24日の広島戦で5回途中4失点KOで2敗目を喫し、今季は2勝2敗、防御率は3.77だった。宮本投手チーフコーチは「冷却期間を与えたい」と説明。さらに昨26日にはドラフト1位の平内龍太(22=亜大)が登録を抹消された。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏がこう言う。

「サンチェスはともかく、戸郷の抹消は驚きました。エース菅野を含め、先発3本柱としてチームを引っ張る立場。原監督が話しているように、戸郷は『菅野を超える』という目標を持ってマウンドに上がっているはず。GW中の2試合が延期になったことで影響が少ないと見ているのかもしれないが、準エースに『冷却期間』を与えるほどの投球には見えなかった。故障を疑ってしまいますよ。新人の平内にしても、今週先発するかもしれなかった投手でしょう。いいなと思って見ていたので、原監督の見切りがいつもより早い印象を受けます。開幕から打線が低調な巨人にあって、投手陣がチームを支えたから貯金(5)がある。ここが崩れたら、チームの根幹が揺らぐことになります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」