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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

“2日天下”に終わった欧州スーパーリーグ構想の深層<上>

公開日: 更新日:

 欧州4大リーグ(イングランド、ドイツ、スペイン、イタリア)に所属する12のメガクラブによる「ヨーロッパスーパーリーグ(ESL)」構想は、2021年4月18日の発表から、わずか2日後には暗礁に乗り上げた。

 参加予定のイングランド・プレミアリーグの6クラブ(リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナル、トッテナム)は、ファンの猛反発などからあっさりと撤退を表明。現在は、じっと息を潜めて嵐が過ぎ去るのを待っているようだ。

 イタリア・セリエAではユベントス、ACミラン、インテル・ミラノの3クラブが参加を表明したものの、こちらも撤退することになった。イタリアでは、ローマなど11クラブがESLに関与した3クラブの処分を求める書簡をリーグ会長に送ったとの報道もあった。

 ともあれ、言い出しっぺのレアル・マドリード(スペイン)のフロレンティーノ・ペレス会長は、このESL構想を簡単に諦めたとは限らないようである。

 ESL構想というのは1998年から話し合われるようになり、当時から浮かんでは消え、浮かんでは消えたプランだった。

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