照ノ富士の反則負け 伊勢ケ浜親方が覚えた苦渋の場内説明

公開日: 更新日:

 師弟揃って「なんでこんなことに……」という心境ではないか。

 初日から唯一の10連勝と独走していた大関照ノ富士(29)が19日、まさかの「反則」で黒星を喫した。

 相手はこれまで12勝3敗と合口のいい妙義龍。まわしこそ取らせてもらえなかったものの、腕をきめて左手で小手投げ。つんのめりながら踏ん張る妙義龍の頭部を押さえ込み、土俵に転がした。

 しかし、ここで審判団から物言い。照ノ富士が不安そうに協議を見つめる中、審判団が土俵下に戻ると、マイクを持ったのは審判部長を務める師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)。「照ノ富士がまげを掴んで引っ張っており、反則として妙義龍の勝ちとします」とのアナウンスに、国技館はどよめきに包まれた。

 照ノ富士にすれば、完全に勝っていながら自身の不注意で喫した初黒星。次の一番が結びのため、花道を下がることもできず、負け残りで土俵下に残る羽目に。終始憮然とした表情だったのも無理はないだろう。

 伊勢ケ浜親方だって間が悪いことこの上ない。連勝街道を突っ走っていた弟子が目の前でまさかの反則負けのうえ、それを場内に説明しなければならなかった心境はいかばかりか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲