著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

浅野拓磨の所属先空欄で思い出した37年前の“所属なし”問題

公開日: 更新日:

 残念ながら森ジャパンは、初戦(4月15日)で一度も負けたことのなかったタイに2-5で大敗する。ピヤポンというエースFWにハットトリックを許したが、彼の情報を日本は把握していなかった。それからマレーシア、イラク、カタール相手にいずれも1-2のスコアで敗れ、まさかの4戦全敗でロス五輪出場の夢は断たれた。

 田口氏は、3戦目のイラク戦(4月21日)を最後に現役生活にピリオドを打った。国際Aマッチ59試合、BとCマッチ79試合の計138試合出場という記録が残っているが「メキシコ以来となる五輪出場に大きな期待が集まっていた。その期待を裏切って申し訳なかった。現役最後にほろ苦い思い出が残った」と田口氏は述懐してくれた。

 余談ながらーー。

 シンガポールから帰国した田口氏は、秋田経法大付高(現ノースアジア大明桜大)サッカー部の監督として忙しい日々を送っていた。1年ほど経ったころ、田口氏の元に読売クラブ(現東京V)から、現役復帰のアプローチがあった。

 仮契約書のベースとなるペーパーには「毎週木曜・金曜・土曜の練習に参加」「公式戦には必ず参加」「秋田~東京の往復航空券代として120万円を一括して支払う」などが記載されていた。

 諸般の事情で読売クラブGK田口は実現しなかった。1983年にJリーグが発足。その8年前の日本サッカー秘話である。

【連載】六川亨のフットボール縦横無尽

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