錦織圭ひっそり復調気配 自信回復で全仏「決勝狙い」明言

公開日: 更新日:

 大坂なおみ(23)の会見拒否に端を発し、揺れに揺れた全仏オープンテニス。本人がうつ病であることや主催者に謝罪の手紙を送ったことを明らかにして騒動は沈静化の様相だが、その裏で復調気配なのが錦織圭(31=世界ランク49位)だ。

 2日の男子シングルス2回戦で、カチャノフ(同25位=ロシア)をフルセットの末に下して3回戦進出を決めた。

 これで5セットマッチの勝率は現役ナンバーワンの78.8%(26勝7敗)。勝てそうで勝てないが、負けそうで負けない粘り強さが戻ってきたのは今後に向けたプラス材料だ。

 一昨年10月の右肘手術以来、コロナ感染や右肩の故障などで実戦から遠ざかることが増えた。錦織に必要なのは、とにかく試合を重ねて実戦感覚と自信を取り戻すことだった。

 1、2回戦はともにフルセット。試合時間は合わせて8時間強。一時は世界ランク8位だったカチャノフとの一戦は、最終セットでブレークポイントを握らせなかったほど。ヘトヘトになりながらも、際どいコースを狙ったショットが冴えた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因