朝乃山は照ノ富士のワザを盗め!謹慎中の過ごし方が大関復帰のカギを握る

公開日: 更新日:

 自らまいたタネとはいえ、6場所出場停止処分を食らった大関朝乃山(27)。次に出場できるのは来年7月場所とあり、1年間稽古のみという苦しい生活が待っている。

 ある親方は「腐らずに1年間稽古に専念することができれば」と、こう続ける。

「今より強い力士になれるかもしれない。昇進前の朝乃山は『立ち合いで強く当たって、前に出ながらまわしを探る』相撲が功を奏し、2年前の5月場所で初優勝。それが昇進するや勝ち急いでいるのか、腰高で最初から右を差そうと棒立ちになっている。これでは圧力を与えられないし、相手だって何の怖さもない。そんな朝乃山に見習ってほしいのが、照ノ富士の立ち合いです」

 かつては力任せの相撲を取っていた照ノ富士だが、序二段に落ちてから復活すると取り口が一変。昨年7月場所から3度、賜杯を掴んだ。

「両ヒザのケガを克服するため、徹底的に下半身を鍛えたからではないか。ヒザを曲げて低く鋭く踏み込むことで、下から上手を取ることができている。下半身に相当負担がかかるものの、大きい力士に下から攻められると非常にやりにくい。照ノ富士と違って特に大きなケガがあるわけでもないので、1年間でみっちり基礎から鍛え直せば朝乃山もそうした相撲ができるはず。さらに稽古に集中することができれば、もうひとつの課題といわれていたメンタルも鍛えられるでしょう」(前出の親方)

 そうなれば大関復帰も夢ではないが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー