五輪のゴルフがいまいち盛り上がらないワケ…新ルール・新種目採用の流れを無視した競技方法

公開日: 更新日:

 松山英樹(29)が出場している五輪ゴルフが盛り上がらない。まだ2日目が終わったばかりということを差し引いても国民の関心は低い。

「競技方法に工夫がないからです」というのはゴルフライターの吉川英三郎氏だ。

■ダラダラ4日間

「4年に1度の大会なのにプロツアーと同じく、個人戦の72ホールストロークプレー。1ラウンドに半日以上もかかり、決着するまで4日間もかかる。スピード感も緊張感もないからです」

 ゴルフは前回のリオ大会で112年ぶりに五輪に復活したが、吉川氏が指摘したことは、多くの関係者が感じたことだ。国際ゴルフ連盟(IGF)も、次回の東京五輪までに「競技方法を見直す方針」との報道もあった。

 国際オリンピック委員会(IOC)はテレビ視聴率を重視するため、競技のわかりやすさ、見やすさ、スピード決着などを重視する。10分1ピリオド制のバスケット「3×3」や前後半各7分間の7人制ラグビー「セブンズ」、若者に人気のスケートボードサーフィンなどが採用されたのはそのためだ。18ホールに選手が散らばり、競技時間も長いゴルフはその対極にある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ