海外メディアがこぞって報じたコロナ禍五輪での「選手の精神面」

公開日: 更新日:

 同じく「ワシントン・ポスト紙」(7月31日付、電子版)は、女子体操個人のゆかで銅メダルを獲得した日本人選手がソーシャルメディアなどで受けた中傷について涙ながらに語ったことを報じている。

「精神面の健康状態に、より多くのアスリートが口を開き始めた中、日本のオリンピック選手が経験した痛ましい話」という見出しの記事だ。

 村上茉愛がオリンピック開催反対派からSNSなどに誹謗中傷の書き込みを受け、心が傷つきながら競技を続けた。他にも同じような中傷を受けた日本人選手は多いという。過度な期待によるプレッシャーにさらされることと、誹謗中傷(これは犯罪だ)を受けることは別問題だが、アスリートたちがストレスにさらされ、彼らの精神状態やパフォーマンスに悪影響を及ぼしている点は同じだ。

 この記事は1964年の東京五輪マラソンで銅メダルを獲得しながらその後、「もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」という遺書を残して自殺した円谷幸吉の例もあげている。=おわり

(米紙コラムニスト、ビリー・デービス)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで