照ノ富士ただひとり全勝キープも…新横綱&白鵬休場で“爆弾”の両膝にさらなる重圧

公開日: 更新日:

「落ち着いていこうと思っていた。これからも一日一番、集中してやっていくだけ」

 17日、相撲巧者の若隆景(26)をきめ出しで下した横綱照ノ富士(29)は、この日の取組を淡々と振り返った。ここまで無敗だった千代の国が敗れたため、幕内の全勝はただひとりとなった。

 大相撲が現在の年6場所になった1958年以降、新横綱として賜杯を手にした力士は、過去4人しかいない。大鵬、隆の里、貴乃花稀勢の里だけ。新横綱にはただでさえ大きな重圧がかかるうえ、今回の照ノ富士にはさらなるプレッシャーが生じる。

 まずは一人横綱、勝って当然の状況だ。新型コロナの感染によって宮城野部屋全力士が休場。もうひとりの横綱である白鵬がいないことで、土俵の顔は照ノ富士ひとりになった。

 大関2人が不甲斐ないことも、この状況に拍車をかける。この日は正代貴景勝の両大関がそろって黒星。「相手に相撲を合わせてしまった」と正代が霧馬山に2敗目を喫すれば、カド番の貴景勝は玉鷲に押し出され4敗目。「明日に向けてやるしかない。しっかりと準備をしたい。一生懸命頑張ります」と言うものの、首をケガしているだけにアテにならない。一人横綱に加え、2大関がだらしないことで、いよいよ照ノ富士ひとりが注目を浴びることになる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ