森保ジャパンW杯へ正念場の10月サウジ戦・豪戦へ 六川亨氏の“推奨銘柄”はこの3選手

公開日: 更新日:

 カタールW杯アジア2次予選を「8戦全勝・46得点・2失点」で突破した森保ジャパンだが、最終予選で相手のレベルが上がった途端に<脆さ>を露呈してしまった。

 初戦のオマーン戦は攻守のバランスが悪く、後半から投入されたFW古橋亨梧(26=セルティック)、MF堂安律(23=PSV)、MF久保建英(20=まじょるか)も効果的なカンフル剤にはならず、0―1のスコア以上の完敗に終わった。

 2戦目の中国戦で勝ち点3をゲットしたが、攻守に精彩を欠いた中国相手に攻めあぐむ場面も多く、1―0で逃げ切るのがやっとの体たらく。

「10月7日にはサウジアラビアとアウェーで対戦し、12日にはホームにオーストラリアを迎え撃ちます。強豪相手の正念場を黒星なしで切り抜けないとW杯出場が苦しくなる。そこで<10月ラウンドに呼んでほしい>未招集選手です」

 と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。

「ベルギーでプレーしているMF三笘薫(24=サンジロワーズ)は、東京五輪メキシコ戦で得意のドリブル突破で相手を翻弄。見事なゴールを決めた。日本代表の攻撃陣にはパサーが多く、三笘のような得点力のあるドリブラーは貴重です。攻撃にアクセントを付けるためにも、10月2連戦は代表入りさせてほしい」

遠藤航とコンビを組ませたいMFは?

 さらに「左サイドからカットインしてからの右足シュートが持ち味のMF中島翔哉(27=ポルティモネンセ)も強力な武器になる」と六川氏。

「中島は所属先だった東京VやFC東京、年代別代表やA代表で全体練習が終わった後もボールを離さず、ひとりでリフティング、ドリブル、そしてカットインしてからシュートを延々とやっている。あれほどシュートとゴールに貪欲な選手もいない。必ず森保ジャパンの得点力アップに貢献してくれる」

 守備系選手からは「今季前にドイツ・デュッセルドルフに新天地を求めたMF田中碧(23)に期待する。A代表の正ボランチMF遠藤航(28=シュツットガルト)とコンビを組ませたい。田中の武器は、周囲の敵味方の立ち位置、動きを冷静に把握した上で適切なポジショニングを即座に取れるところです。ボールを的確に集散させる能力の高さも出色。ドイツのデュエル王・遠藤と一緒に存在感を見せつけてほしい」と、六川氏の<推奨銘柄3人衆>の活躍で10月の難敵2チームを圧倒してもらいたいものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    森保Jは海外からどう見られているのか…W杯のライバル国、ブックメーカーによる意外な評価

  2. 2

    FIFA会長がトランプ大統領に贈った「平和賞」は両者の癒着の象徴…元FIFA職員が史上最悪のW杯抽選会を一刀両断

  3. 3

    【チュニジア】アフリカ予選10戦無失点 堅守が光る「カルタゴの鷲」は日本が苦手とするチーム

  4. 4

    【ポーランド&ウクライナ】1次リーグF組の最終枠は現時点で未定も「ウクライナが有力」と専門家

  5. 5

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  1. 6

    元日本代表DF冨安健洋がアヤックスと契約合意報道…森保Jに朗報も「ガラスの肉体」の期待と不安

  2. 7

    【オランダ】195cmCBファンダイクが大きな“壁”に…タレント勢揃いで「地盤沈下」は今や昔

  3. 8

    Jリーグ得点ランク上位FWが日本代表入りできないワケ…「森保監督の確固たるポリシー」が背景に

  4. 9

    W杯初16強の日韓大会で山本昌邦は「トルシエと選手とのフィルター役をこなした」

  5. 10

    W杯組み合わせに森保監督「非常に厳しい」…GL初戦はオランダと激突、2位通過が現実ラインか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ