レギュラーに定着したと思ったら、担当の若手とポジションの重なる即戦力を上位指名されてキレた

公開日: 更新日:

「いくらなんでもアレはないでしょう! まったく、冗談じゃありませんよ!」

 ドラフト会議が終わった瞬間、思わず部長にかみついた。「アレ」とはウチの上位指名のことだ。

 今年のドラフトにはオレなりのもくろみがあった。担当した若手選手がレギュラーに定着した。なので、もうひとりくらい面白そうな若手を発掘して、そいつが芽を出そうものなら球団内でのオレに対する評価も、劇的に変わるんじゃないかと思ったんだ。

 そんな思惑から、レギュラーに定着した若手とはポジションの重ならない有望な選手をわざわざ見つけてきてスカウト会議で強力にプッシュしたものの、反応はイマイチ。木のバットじゃ苦労するとか、上位指名の器じゃないなんてことまで言い出すのがいる始末。今年はおとなしくしてるしかないと諦めてたら、よりによってレギュラーをつかんだ若手と同じポジションの即戦力を上位で獲得したからさすがにキレたね。

「せっかく若いのが出てきたのに、なんだってポジションの重なる選手を、しかも上位で取ったりするんスか! オレへの嫌がらせですか?」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  5. 5

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  1. 6

    高市早苗氏の「外国人が鹿暴行」発言が大炎上! 排外主義煽るトンデモ主張に野党からも批判噴出

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円? DeNA戦で市場価値上げる“34戦18号”

  3. 8

    概算金が前年比で3~7割高の見通しなのに…収入増のコメ生産者が喜べない事情

  4. 9

    権田修一が森保J復帰へ…神戸サポもビックリ仰天“まさかの移籍劇”の舞台裏

  5. 10

    マツコはやっぱり怒り心頭だった…“金銭トラブル”前事務所社長を「10億円提訴」報道