パリ五輪マラソン選考基準変更…メダル獲得にはペースメーカー不要! 元陸連副会長も苦言

公開日: 更新日:

 優勝した吉田祐也の時計は5分台には程遠い2時間7分5秒だった。ちなみに、大迫の日本記録もPMは2時間3分台でゴールできるペースで走っていた。

 国内レースのPMは最長30キロまで。東京五輪の準備のため、マラソン王国ケニアで練習を積んだ大迫でさえも、五輪本番では「ここからが本当のマラソン」といわれる30キロすぎに先頭集団から離された。

 元陸連副会長の帖佐寛章氏が言う。

「PMをつけて30キロまでは力のある外国選手の頭を押さえつけ、そこから『よーい、ドン』ではマラソンではない。そんなレースばかりやっていたら、PMのいない五輪や世界陸上では序盤からの激しい駆け引きについていけないし、自分でペースをつくる積極的なレースもできるはずがない」

 他人の力を借りて好記録を出したところで、五輪でメダルは取れないことは東京大会で実証済みだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    竹内結子さん、石原さとみに立ちはだかった女優35歳限界説

  2. 2

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  3. 3

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  4. 4

    沢口靖子はまさに“奇跡のアラ環”!「2025年で『60歳』のお美しい女性有名人」圧倒的1位の原点

  5. 5

    視聴率トップ「モーニングショー」山口真由氏に続き…女性コメンテーター2人も"同時卒業"の背景と今後

  1. 6

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  2. 7

    山口真由氏「妊娠・休養」報道で人気を証明 復帰後に約束された「最強コメンテーター」の道

  3. 8

    杉田かおるが財閥創業者の孫との離婚で語ったこと

  4. 9

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  5. 10

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」