著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

撤退続々…マラソン日本の「固有財産」を潰した真犯人は?

公開日: 更新日:

 日本のマラソンはどこに行くのか――国内で最も伝統のある「びわ湖毎日マラソン」に続き、多くのドラマの舞台となった「福岡国際マラソン」も今年を最後に撤退することが決まった。これで、東京国際マラソン(1981~2006年)とともに、マラソン人気を牽引してきた伝統の舞台がすべて姿を消すことになる。

 びわ湖は76回、福岡国際は75回。これだけの足跡を持った大会は世界にもそうはない。特に福岡国際は、1897年に始まったボストン、1909年のウィンザー(96年にロンドンに吸収)、24年のコチツェ(現スロバキア)と並んで世界4大マラソンのひとつとしての権威を誇ってきた。

■老若男女の夢と話題

 90年代のケニア勢の参入、今世紀に入ってからの大衆マラソンの隆盛で、エリートマラソンは参加者3万人を超す現在の東京マラソン、大阪マラソンなどの陰に追いやられ、スポンサー離れが進んでいた。日本陸連・尾縣貢専務理事はいまさらこう説明する。

「情勢は年々厳しさを増し主催者はこれまで大変な苦労を重ねて開催してきたが、継続は困難との結論に至りました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  2. 2

    「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

  3. 3

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  4. 4

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    沖縄尚学・末吉良丞の「直メジャー」実現へ米スカウトが虎視眈々…U18W杯きょう開幕

  2. 7

    世界陸上復活でも「やっぱりウザい」織田裕二と今田美桜スカスカコメントの絶妙バランス

  3. 8

    「24時間テレビ」大成功で日テレが背負った十字架…来年のチャリティーランナー人選が難航

  4. 9

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  5. 10

    日本ハム新庄監督は来季続投する?球団周辺から聞こえた「意味深」な声