羽生結弦フリー4回転半を阻む“ユズリスト”の熱気!「冒頭に組み込む」宣言の行方は…

公開日: 更新日:

 北京五輪代表選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権の舞台となった「さいたまスーパーアリーナ」には24日、およそ1万7000人のスケートファンが詰めかけ、異様な熱気に包まれた。

 会場のボルテージが最高潮に達したのは、やはり羽生結弦(27)が姿を現した時。今季、公式戦初出場の羽生の演技を寸分たりとも見逃すまいと、3万を超える瞳がリンクの一点に熱視線を注いだ。

 ファンの熱気が高まれば高まるほど、会場の温度は上昇する。23日の公式練習の日ですら、羽生本人が「暑かった」と言及していたし、この日、日刊ゲンダイ記者はワイシャツの袖をまくりながら取材したが、まったく寒さを感じなかった。

 さいたまスーパーアリーナといえば、温度に関して“前科”がある。2019年世界選手権の会場となった際、リンクのあちこちが解けだして一部では水たまりのようなものをつくっていた。この大会で羽生はSPから振るわず、宿敵のネーサン・チェンに20点以上の差をつけられて2位に沈んだ。

 今大会で羽生は前人未到のクワッドアクセル(4回転半=4A)を跳ぶと明言している。多くのファンも、その瞬間に立ち会うことを渇望しているに違いない。

 26日に行われるフリーで「冒頭に組み込む」と宣言している以上、羽生ファン“ユズリスト”の熱気はSP時をさらに上回ることが見込まれる。

 故障明けの体調のみならず、リンクの状態も万全で臨めればいいのだが──。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ