ノルディック複合団体は激闘制し銅! 最年少・山本涼太の“覚醒”がもたらした28年ぶり快挙

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 激闘の末に28年ぶりの快挙を成し遂げた。

 17日のノルディック複合団体で日本が銅メダルを獲得。優勝した1994年のリレハンメル五輪以来となる7大会ぶりの表彰台に、エースの渡部暁斗(33)は「個人で取るメダルより何倍もうれしい。涼太、行け! って信じて待った」と喜びを爆発させた。

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 前半の飛躍は4位。得意とする飛躍で圧倒的なリードを奪うプランが崩れ、首位のオーストリアに12秒差で後半の距離を迎えた。だが、1走の渡部善斗が2位に浮上し、2走の永井秀昭も先頭集団に食らいつく。3走のエース渡部暁は一時首位に立つ貫禄の走りで再び2位に順位を上げると、悲願のメダルはメンバー最年少で24歳のアンカー山本涼太に託された。

 ノルウェーが独走する中、オーストリアとのつばぜり合い。20秒以上の差があったドイツの猛追で三つ巴となった表彰台争いは熾烈を極めたが、山本は粘りに粘った。個人のノーマルヒル、ラージヒルではいずれも飛躍で1位、2位タイと大きなアドバンテージを得ながら、距離で失速。14位、12位に終わっていた。

 団体レース前に「ボクの走力次第」と言っていた山本が最後にオーストリアを振り切り、2位のドイツに0.3秒差でフィニッシュ。「先輩たちを表彰台に上げたいという気持ちがあった」という山本の“覚醒”が28年ぶりの快挙を生んだ。

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