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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

起業失敗、賭博、浪費…転落人生を送る元スター選手、松坂の兄貴分は60億円損失

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■ギャンブル

 セシル・フィルダーは阪神で打撃が開眼し、メジャー復帰後は本塁打王2回、打点王3回を獲得。息子のプリンス・フィルダーもメジャーを代表するスラッガーに成長し、親子2代で本塁打王になった。父親は98年限りで引退後、ギャンブル依存症になり奥さんに愛想を尽かされて離婚。それでもカジノに入り浸り、全財産を失っただけでなく、トランプ系のカジノホテルなどに多額の借金を抱える身となった。

 切羽詰まった父親は息子のプリンスがドラフトで1巡目指名された際、息子の代理人になって多額の契約金をせしめることに成功した。しかし、その契約金の一部をギャンブルでつくった借金の返済に充てたため、息子が激怒し、親子の縁を切ると宣言。父フィルダーは財産だけでなく親子の絆まで失ってしまった。

■浪費癖

 通常、起業や投資の失敗で財産を失った場合、破産申請をすれば借金苦から解放される。しかし、フィルダーのようにギャンブルで無一文になった場合や浪費癖で借金をこしらえた場合は破産申請をしても却下される。5年前に破産申請をしたリバン・ヘルナンデス(通算178勝の有名投手)は現役時代の高級車や贅沢品を買い漁る悪癖が抜けずクレジット会社などに50口以上の借金があったが、その理由を説明できず、破産申請を却下され、現在は借金を背負いながらピッチングの個人レッスンをして糊口をしのいでいる。

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