ウィンブルドンがロシア選手の追放決定…その裏に「反プーチン」の誓約書

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 ウクライナへの侵攻を受け、ロシアとベラルーシの選手がテニス4大大会のひとつ、ウィンブルドンから追放された。日本時間20日にウィンブルドンの主催者からロシア除外が発表されると、男子世界ランク1位のジョコビッチ(34)は「選手は戦争に関係ない。クレイジーだ」と非難したが、実際、国際テニス連盟、男子プロテニス協会、女子テニス協会は3月に、両国の選手に関して個人での大会出場を認める決定をしたばかり。女子テニス協会も、「非常に失望している」とウィンブルドンを批判した。

 今回の決定は同大会の運営組織「オールイングランド・クラブ(AELTC)」によるもの。なぜ足並みを揃えなかったのか。スポーツライターの武田薫氏は言う。

「英国国内の反ロシア、反プーチンの空気を突っぱねることができなかったのでしょう。英国のスポーツ庁はウクライナ侵攻が始まってすぐ、『ロシアとベラルーシの選手を出場させるなら、選手に“私は反プーチンです”という内容の宣誓書にサインさせろ』とAELTCに強く迫っていた。しかし、仮に選手がサインすれば、ロシア国内にいる家族や関係者に危険が及ぶ。それならばと、選手を出させないという決断に至らざるを得なかったのではないか」

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