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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神のショートは中野拓夢以外もう考えられない! 2年目のジンクスも心配ご無用

公開日: 更新日:

 しかし、中野はどうやら大丈夫のようだ。今季も不動のショートとしてここまで全試合にスタメン出場し、打率.291、本塁打3、盗塁8はリーグ2位。四球を2つしか選んでいないのは少し気になるが、5月14日のDeNA戦では1試合4安打、うち2本塁打を記録するなどパンチ力も見せつけた。チーム成績が低迷し、特に打撃陣の不振が目立つ中、クリーンアップに抜擢されたこともあった。今や中野以外のショートは考えられない。鳥谷のあと、なかなか定まらなかった内野の要がようやくピタッとはまった感じがする。

 中野は鳥谷のような中軸タイプの大型ショートではないから、彼が目指すのはかつて落合中日の黄金時代を支えた俊足いぶし銀の名ショート・井端弘和みたいな感じだろうか。そうなると、中野と二遊間コンビを組めそうな荒木雅博みたいな名二塁手も欲しくなる。失礼だが、糸原は少しちがう気がするので、個人的には小幡竜平の荒木的覚醒に期待したい。

 それにしても、この中野ほどの逸材がドラフト6位で、しかも社会人から取れるなんて本当に野球はわからない。そういえば、新クローザーとして安定感抜群の岩崎優もドラフト6位で、今や堂々たるエースの青柳晃洋もドラフト5位。下位指名からの叩き上げ選手のことは、なんとなく優しい目で見てしまう。

 チームが低迷しているときほど、こういう若い芽の成長はうれしいものだ。あとは大山悠輔、近本、佐藤輝明のドラ1野手トリオが、さすがの貫禄を見せつけてくれたら御の字なのだが。

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